固定資産の仕訳

建物・備品・車両などの取得、減価償却(定額法・間接法)、売却など、固定資産に関する仕訳をまとめた分野です。減価償却累計額の考え方もあわせて確認できます。

全5件。各ページで結論・理由・バリエーション・よくある間違いまで確認できます。

この分野の全体像

長期間にわたって使う資産の分野です。ほかの分野と違い、ひとつの資産について「買ったとき」「使っている間」「手放すとき」という3つの場面で仕訳が発生します。この一生の流れを意識すると、減価償却累計額が何のために積み上がっているのかが理解でき、売却時の処理でつまずかなくなります。

押さえる順序

  • ① 取得原価を確定する:購入代金だけでなく、引取運賃や据付費などの付随費用も含めます。ここで決めた金額が減価償却の基礎になります。
  • ② 毎期の減価償却を計上する:定額法で1年分を計算し、期中取得なら月割にします。間接法では減価償却累計額を貸方に積み上げます。
  • ③ 帳簿価額を意識する:取得原価から累計額を引いた金額が、その時点での帳簿上の価値です。売却損益の計算はここを基準にします。
  • ④ 売却・除却で清算する:資産と累計額の両方を取り崩し、受取額との差額を固定資産売却益または売却損とします。

固定資産の仕訳一覧(全5件)

固定資産を練習する

本番そっくりの画面で、この分野の仕訳を打って採点できます。

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混同しやすい科目の見分け方

この分野でつまずくのは、ほとんどが「どちらの科目を使うか」の判断です。迷いやすい組み合わせをまとめました。

迷う科目もう一方見分け方
備品 消耗品費 おおむね10万円以上で1年を超えて使うものは備品(資産)。少額・短期のものは消耗品費(費用)。判定は自社の経理方式(税込/税抜)に合わせる。
減価償却累計額 減価償却費 当期の費用が減価償却費。過去から積み上げた合計額が減価償却累計額(資産のマイナス)。売却時に取り崩すのは累計額のほう。
直接法 間接法 直接法は固定資産そのものを直接減らす。間接法は減価償却累計額を使い、取得原価を残したまま評価する。3級では間接法が基本。
固定資産売却益・損 雑益・雑損 固定資産を売った差額は必ず固定資産売却益/固定資産売却損を使う。雑益・雑損は現金過不足など原因不明の少額差額に使う科目。

よくある質問

期中に買った固定資産の減価償却は?
取得した月から決算日までの月割で計算します。1か月未満の端数の扱いは問題文の指示に従ってください。
固定資産を売ったときの損益はどう計算しますか?
「売却額 − 帳簿価額」です。帳簿価額は間接法なら取得原価から減価償却累計額を引いた額になります。期中売却なら、まず当期分の減価償却費を月割で計上してから計算します。
取得原価には何を含めますか?
本体価格に加えて、送料・据付費・試運転費など「使える状態にするまでにかかった費用」を含めます。毎年かかる自動車税のような税金は含めません。
固定資産の仕訳はどこが難しいのですか?
売却の場面です。資産の金額だけを消して、減価償却累計額を取り崩し忘れる誤りが最も多く、その結果として売却損益が誤った金額になります。
なぜ間接法では累計額を使うのですか?
取得原価をそのまま残しておくことで、「いくらで買って、いくら償却済みか」が帳簿から読み取れるようにするためです。

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