勘定科目一覧(3級)
勘定科目は、5つのグループのどれに属するかがわかれば、借方・貸方のどちらに書くかが自動的に決まります。 資産と費用は借方が定位置、負債・純資産・収益は貸方が定位置です。以下に日商簿記3級で使う82科目を グループごとにまとめました。仕訳ラボの採点では、表の右側にある別名(ひらがな・略称)でも正解になります。
5つのグループとホームポジション
迷ったらここに戻ってください。「増えた・発生した」ときに書く側が、そのグループの定位置です。
| グループ | 定位置 | 増えた・発生した | 減った・取り消した |
|---|---|---|---|
| 資産 | 借方 | 借方 | 貸方 |
| 負債 | 貸方 | 貸方 | 借方 |
| 純資産 | 貸方 | 貸方 | 借方 |
| 収益 | 貸方 | 貸方(発生) | 借方(取消) |
| 費用 | 借方 | 借方(発生) | 貸方(取消) |
| 評価・その他 | 貸方 | 貸方 | 借方 |
考え方をもう少し詳しく知りたい場合は 借方・貸方の覚え方と 勘定科目とは?5グループの解説もあわせてどうぞ。
資産(26科目)
会社が持っている財産と、あとで受け取れる権利。現金・売掛金・備品など。増えたら借方、減ったら貸方に書く。
| 勘定科目 | 主な別名(入力可) |
|---|---|
| 現金 | 現金、げんきん、cash |
| 小口現金 | 小口現金、こぐちげんきん |
| 当座預金 | 当座預金、当座、とうざよきん、とうざ |
| 普通預金 | 普通預金、預金、ふつうよきん |
| 受取手形 | 受取手形、うけとりてがた |
| 売掛金 | 売掛金、売掛、うりかけきん、うりかけ |
| 繰越商品 | 繰越商品、くりこししょうひん |
| 前払金 | 前払金、前渡金、まえばらいきん |
| 立替金 | 立替金、立て替え金、従業員立替金、たてかえきん |
| 仮払金 | 仮払金、かりばらいきん |
| 貸付金 | 貸付金、かしつけきん |
| 手形貸付金 | 手形貸付金、てがたかしつけきん |
| 未収入金 | 未収入金、未収金、みしゅうにゅうきん |
| 建物 | 建物、たてもの |
| 備品 | 備品、びひん |
| 車両運搬具 | 車両運搬具、車両、しゃりょう |
| 土地 | 土地、とち |
| 貯蔵品 | 貯蔵品、ちょぞうひん |
| 仮払消費税 | 仮払消費税、かりばらいしょうひぜい |
| クレジット売掛金 | クレジット売掛金、くれじっとうりかけきん |
| 受取商品券 | 受取商品券、他店商品券、うけとりしょうひんけん |
| 電子記録債権 | 電子記録債権、でんしきろくさいけん |
| 差入保証金 | 差入保証金、敷金、さしいれほしょうきん |
| 前払費用 | 前払費用、前払保険料、前払家賃、まえばらいひよう |
| 未収収益 | 未収収益、未収利息、未収家賃、みしゅうしゅうえき |
| 仮払法人税等 | 仮払法人税等、かりばらいほうじんぜいとう |
負債(16科目)
あとで支払う義務。買掛金・借入金・未払金など。増えたら貸方、減って(支払って)なくなったら借方に書く。
| 勘定科目 | 主な別名(入力可) |
|---|---|
| 支払手形 | 支払手形、しはらいてがた |
| 買掛金 | 買掛金、買掛、かいかけきん、かいかけ |
| 前受金 | 前受金、まえうけきん |
| 仮受金 | 仮受金、かりうけきん |
| 借入金 | 借入金、かりいれきん |
| 手形借入金 | 手形借入金、てがたかりいれきん |
| 当座借越 | 当座借越、とうざかりこし |
| 未払金 | 未払金、みばらいきん |
| 預り金 | 預り金、預かり金、所得税預り金、社会保険料預り金、住民税預り金、従業員預り金、あずかりきん |
| 未払法人税等 | 未払法人税等、みばらいほうじんぜいとう |
| 仮受消費税 | 仮受消費税、かりうけしょうひぜい |
| 未払消費税 | 未払消費税、みばらいしょうひぜい |
| 電子記録債務 | 電子記録債務、でんしきろくさいむ |
| 未払費用 | 未払費用、未払利息、未払家賃、みばらいひよう |
| 前受収益 | 前受収益、前受利息、前受家賃、まえうけしゅうえき |
| 未払配当金 | 未払配当金、みばらいはいとうきん |
純資産(3科目)
資産から負債を引いた、会社の正味の持ち分。資本金・繰越利益剰余金など。元手と、稼いで残った利益の蓄積。
| 勘定科目 | 主な別名(入力可) |
|---|---|
| 資本金 | 資本金、しほんきん |
| 繰越利益剰余金 | 繰越利益剰余金、くりこしりえきじょうよきん |
| 利益準備金 | 利益準備金、りえきじゅんびきん |
収益(9科目)
稼ぎ。売上・受取利息・受取手数料など。発生したら貸方に書く。返品などで取り消すときだけ借方に来る。
| 勘定科目 | 主な別名(入力可) |
|---|---|
| 売上 | 売上、売上高、うりあげ、sales |
| 受取手数料 | 受取手数料、うけとりてすうりょう |
| 受取利息 | 受取利息、うけとりりそく |
| 雑益 | 雑益、雑収入、ざつえき |
| 固定資産売却益 | 固定資産売却益、こていしさんばいきゃくえき |
| 受取家賃 | 受取家賃、うけとりやちん |
| 受取地代 | 受取地代、うけとりちだい |
| 貸倒引当金戻入 | 貸倒引当金戻入、貸倒引当金戻入益、かしだおれひきあてきんもどしいれ |
| 償却債権取立益 | 償却債権取立益、しょうきゃくさいけんとりたてえき |
費用(24科目)
稼ぐためにかかった支出。仕入・給料・支払家賃など。発生したら借方に書く。
| 勘定科目 | 主な別名(入力可) |
|---|---|
| 仕入 | 仕入、仕入高、しいれ |
| 給料 | 給料、給与、きゅうりょう |
| 広告宣伝費 | 広告宣伝費、広告費、こうこくせんでんひ |
| 支払家賃 | 支払家賃、家賃、しはらいやちん |
| 支払地代 | 支払地代、しはらいちだい |
| 通信費 | 通信費、つうしんひ |
| 水道光熱費 | 水道光熱費、すいどうこうねつひ |
| 旅費交通費 | 旅費交通費、交通費、りょひこうつうひ |
| 発送費 | 発送費、荷造運賃、はっそうひ |
| 消耗品費 | 消耗品費、しょうもうひんひ |
| 雑費 | 雑費、ざっぴ |
| 支払利息 | 支払利息、しはらいりそく |
| 租税公課 | 租税公課、そぜいこうか |
| 法人税等 | 法人税等、法人税、住民税及び事業税、ほうじんぜいとう |
| 雑損 | 雑損、雑損失、ざっそん |
| 固定資産売却損 | 固定資産売却損、こていしさんばいきゃくそん |
| 法定福利費 | 法定福利費、ほうていふくりひ |
| 福利厚生費 | 福利厚生費、ふくりこうせいひ |
| 保険料 | 保険料、支払保険料、ほけんりょう |
| 貸倒損失 | 貸倒損失、かしだおれそんしつ |
| 貸倒引当金繰入 | 貸倒引当金繰入、貸倒引当金繰入額、かしだおれひきあてきんくりいれ |
| 減価償却費 | 減価償却費、げんかしょうきゃくひ |
| 修繕費 | 修繕費、しゅうぜんひ |
| 支払手数料 | 支払手数料、しはらいてすうりょう |
評価・その他(4科目)
他の科目の金額を差し引いて評価するための科目。減価償却累計額・貸倒引当金など。資産のマイナスを表すので貸方が定位置。
| 勘定科目 | 主な別名(入力可) |
|---|---|
| 貸倒引当金 | 貸倒引当金、かしだおれひきあてきん |
| 減価償却累計額 | 減価償却累計額、げんかしょうきゃくるいけいがく |
| 現金過不足 | 現金過不足、げんきんかぶそく |
| 損益 | 損益、そんえき |
よくある質問
勘定科目とは?
取引の内容を分類するための名前です。「現金が減って、旅費交通費が発生した」のように、何がどう動いたかを決まった名前で表すことで、あとから集計して決算書を作れるようになります。
借方・貸方のどちらに書くかを間違えない方法は?
グループごとの「ホームポジション(定位置)」で覚えます。資産と費用は借方が定位置なので、増えたり発生したりしたら借方。負債・純資産・収益は貸方が定位置なので、増えたり発生したりしたら貸方です。減るときは反対側に書きます。
3級では勘定科目をいくつ覚える必要がある?
本ページに掲載している82科目が日商簿記3級の主な範囲です。ただし丸暗記より、5つのグループのどれに属するかを判断できるようにするほうが実戦的です。グループがわかれば借方・貸方は自動的に決まります。
買掛金と未払金はどう使い分ける?
買掛金は商品の仕入代金の未払いにだけ使います。備品を買った、経費をカードで払ったなど、仕入以外の未払いはすべて未払金です。売掛金と未収入金も同じ関係で、商品を売った代金が売掛金、それ以外を売った代金が未収入金です。
前払金と前払費用の違いは?
前払金は商品や物の代金を先に払った手付金で、あとで物を受け取る権利です。前払費用は家賃や保険料など、まだ提供を受けていないサービスの代金を先払いしたもので、決算整理で計上します。
一覧にない勘定科目を入力したらどうなる?
採点では不正解になります。ひらがな・カタカナ・略称・全角半角の違いは吸収しますが、収録していない科目名は判定できません。実務では会社ごとに独自の科目を作ることもありますが、簿記の試験では問題文や答案用紙で指定された科目を使ってください。
科目の使い方を取引から調べる
科目名だけでは判断しにくいときは、実際の取引から引くほうが早く確実です。