旅費交通費を現金で支払ったときの仕訳

電車代・バス代などの旅費交通費を現金で支払ったときの仕訳を解説。通勤手当との違い、ICカードへのチャージ、概算払い、よくある間違いも掲載。日商簿記3級対応・無料。

結論の仕訳
借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 3,200 現金 3,200
ポイント

業務上の移動でかかった電車代・バス代などは「旅費交通費」。現金で払えば現金が減る。

なぜこの仕訳になるか

  • 旅費交通費(費用):業務のための移動・出張費用 → 費用の発生なので借方。
  • 現金(資産):現金で支払って減る → 資産の減少なので貸方。

バリエーション

(a) 普通預金から支払った場合

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 3,200 普通預金 3,200

支払手段が変わるだけ。

(b) 出張前に概算額を前渡しした場合

借方 金額 貸方 金額
仮払金 30,000 現金 30,000

金額が未確定のうちは「仮払金」。帰着後に旅費交通費へ振り替えて精算する。

(c) 概算で仮払いし、あとで精算した場合

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 8,000 仮払金 10,000
現金 2,000

出張前に10,000円を仮払いし、実費8,000円で残り2,000円が返ってきたケース。仮払金は全額を取り崩す。

(d) 従業員が立て替えて後日精算する場合

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 3,000 未払金 3,000

従業員が自腹で払い、会社が後日払い戻す場合。支払い時に「未払金/現金」で消し込む。

よくある間違い

  • 「雑費」で処理する → 移動・出張は旅費交通費という専用科目を使う。
  • 通勤手当と混同する → 従業員への通勤手当は「給料(手当)」に含めることが多い。
  • 取引先の接待での移動を旅費交通費にする → 接待目的は交際費になる場合がある。
  • 仮払金を精算せずに残す → 仮払金は仮の科目。決算までに必ず精算して正しい科目へ振り替える。
  • 通勤定期代を旅費交通費にする → 通勤手当は給与課税の対象になるため、実務では通勤費や給料として区分することが多い。
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よくある質問

通勤手当は旅費交通費?
従業員への通勤手当は給料(手当)に含めて処理することが一般的です。業務上の移動費が旅費交通費です。
ICカードにチャージしたときは?
チャージ時点では仮払金とし、利用報告で旅費交通費へ振り替える方法などがあります。
タクシー代は?
業務での利用なら旅費交通費で処理します。
仮払金はどんなときに使う?
金額や内容がまだ確定していない支出を先に渡すときです。出張の概算払いが典型で、帰ってきてから実費で精算し、差額を現金でやり取りします。
領収書がない交通費は?
電車代のように領収書が出ないものは、日付・区間・目的・金額を記録した出金伝票や旅費精算書で処理します。
宿泊費も旅費交通費?
出張に伴う宿泊費は旅費交通費に含めるのが一般的です。会社によっては宿泊費を別科目にすることもありますが、社内で統一しておくことが大切です。

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最終更新:2026-09-27