広告宣伝費を支払ったときの仕訳
チラシ・ネット広告などの広告宣伝費を支払ったときの仕訳を解説。交際費との違い、普通預金での支払い、よくある間違いも掲載。日商簿記3級対応・無料。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 30,000 | 現金 | 30,000 |
ポイント
不特定多数に向けた宣伝のための費用は「広告宣伝費」。
なぜこの仕訳になるか
- 広告宣伝費(費用):商品やサービスを広く知らせるための費用 → 費用の発生なので借方。
- 現金(資産):支払って現金が減る → 資産の減少なので貸方。
バリエーション
(a) 普通預金から支払った場合
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 30,000 | 普通預金 | 30,000 |
支払手段が変わるだけ。
(b) チラシの印刷代を支払った場合
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 12,000 | 現金 | 12,000 |
宣伝目的のチラシ印刷費も広告宣伝費。
(c) 翌期分の広告料を前払いした場合(決算整理)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 前払費用 | 60,000 | 広告宣伝費 | 60,000 |
掲載期間が翌期にかかる分は当期の費用にできない。決算で次期分を前払費用(資産)へ振り替える。
(d) 未払いのまま決算をむかえた場合
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 30,000 | 未払費用 | 30,000 |
当期に掲載が終わっているのに支払いが翌期になる場合は、当期の費用として未払費用を計上する。
よくある間違い
- 「消耗品費」で処理する → 宣伝目的なら広告宣伝費。
- 特定の取引先への接待・贈答と混同する → それらは交際費になる。
- 事務用品の購入と混同する → 事務用品は消耗品費。
- 掲載期間が翌期にまたがるのに全額を当期の費用にする → 決算で次期分を前払費用に振り替える。
- 取引先への贈答や接待の費用を広告宣伝費にする → 不特定多数への宣伝が広告宣伝費。特定の相手へのもてなしは接待交際費。
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よくある質問
広告宣伝費には何が含まれる?
チラシ・看板・ネット広告・試供品など、不特定多数への宣伝のための費用が含まれます。
交際費との違いは?
広告宣伝費は不特定多数向け、交際費は特定の取引先への接待・贈答です。
インターネット広告も同じ?
はい、Web広告も広告宣伝費で処理します。
広告宣伝費と販売促進費の違いは?
不特定多数に向けて認知を広げる支出が広告宣伝費、購入を後押しするための販促品やキャンペーン費用が販売促進費です。実務では分けている会社もありますが、日商簿記3級では広告宣伝費に統一して扱います。
ホームページの制作費は?
内容によります。継続的に更新する広告目的のサイトなら広告宣伝費ですが、システムとして長期に使うものは無形固定資産(ソフトウェア)になることがあります。
チラシを大量に作って在庫が残ったら?
決算日に未使用分が多額に残っていれば、貯蔵品(資産)に振り替えるのが原則です。金額が小さければ全額を費用のままとする実務も一般的です。
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最終更新:2026-09-27