現金過不足が生じたときの仕訳

現金過不足が生じたときの仕訳を、不足・過剰の両方、原因判明時、決算で雑損・雑益に振り替える流れまで解説。よくある間違いも掲載。日商簿記3級対応・無料。

結論の仕訳
借方 金額 貸方 金額
現金過不足 500 現金 500
ポイント

帳簿より実際の現金が少ないとき。原因が分かるまで一時的に「現金過不足」で受けておく。

なぜこの仕訳になるか

  • 現金過不足:原因不明のズレを一時的に入れておく仮の科目。原因が判明したら正しい科目へ振り替える。
  • 現金(資産):実際有高に合わせて帳簿の現金を減らす(不足の場合)ので貸方。

バリエーション

(a) 実際の現金が多かった場合(過剰)

借方 金額 貸方 金額
現金 500 現金過不足 500

帳簿より多いので現金を増やす。

(b) 原因が判明した場合(例:通信費の記帳漏れ)

借方 金額 貸方 金額
通信費 500 現金過不足 500

正しい科目へ振り替えて現金過不足を消す。

(c) 決算まで原因不明だった場合

借方 金額 貸方 金額
雑損 500 現金過不足 500

不足のまま残れば雑損(費用)。過剰なら雑益(収益)。

(d) 実際有高が帳簿より多かった場合(過剰)

借方 金額 貸方 金額
現金 2,000 現金過不足 2,000

数えたら帳簿より多かったケース。現金を増やし、原因不明の差額を現金過不足(貸方)で預かる。

(e) 原因が判明した場合(通信費の記帳もれ)

借方 金額 貸方 金額
通信費 1,500 現金過不足 1,500

調べた結果、切手代の記帳もれと判明した例。判明した分だけ現金過不足を取り崩し、正しい科目へ振り替える。

よくある間違い

  • いきなり費用・収益にする → 原因が分かるまでは「現金過不足」で受ける。
  • 不足と過剰で貸借を取り違える → 不足は現金を貸方、過剰は現金を借方。
  • 決算で残った過不足を放置する → 不足は雑損、過剰は雑益へ振り替える。
  • 原因不明の差額をいきなり雑損・雑益にする → まず現金過不足で預かり、決算まで原因が分からなかった分だけを雑損・雑益にする。
  • 現金過不足を貸借対照表に載せる → 仮の科目なので決算までに必ず精算し、残高をゼロにする。
この取引を実際に打って確かめる

「現金・預金」分野の練習問題で、本番そっくりの画面で仕訳を入力できます。

練習をはじめる →

よくある質問

現金過不足とは?
帳簿上の現金と実際の現金有高がズレたとき、原因が分かるまで一時的に使う科目です。
原因が分かったら?
正しい勘定科目に振り替え、現金過不足の残高をゼロにします。
決算まで原因が分からなかったら?
不足分は「雑損」、過剰分は「雑益」に振り替えます。
現金過不足はいつ消える?
原因が判明したときはその科目へ、決算日まで判明しなかった分は雑損(不足)または雑益(過剰)へ振り替えます。貸借対照表には残りません。
帳簿と実際、どちらに合わせる?
実際有高に合わせます。手元にある現金が事実なので、帳簿のほうを実際有高に一致させ、差額を現金過不足で処理します。

関連する取引の仕訳

「現金・預金」の他の仕訳

「現金・預金」の仕訳一覧を見る →

このページの内容に誤りや古い情報を見つけたら 誤りを報告する →

最終更新:2026-09-27