商品有高帳の書き方|先入先出法と移動平均法
商品有高帳(しょうひんありだかちょう)は、商品の受け入れ・払い出し・残高を単価つきで記録する補助簿です。簿記3級の第2問でよく出ます。払出単価をどう決めるか(先入先出法・移動平均法)が最大のポイントです。
商品有高帳とは
商品有高帳は、商品ごとに「受入(仕入)」「払出(売上原価)」「残高」を数量・単価・金額で記録する帳簿です。
注意点として、払出欄に書くのは「売価」ではなく「原価(仕入単価)」です。利益は記録しません。
先入先出法(FIFO)
先に仕入れた商品から先に払い出すと考える方法です。単価の異なる在庫は分けて管理します。
例:月初10個@100円、仕入10個@120円のあと12個を売り上げると、払出は先の10個@100円+次の2個@120円=1,240円(売上原価)。残高は8個@120円=960円になります。
移動平均法
仕入のつど、在庫全体の平均単価を計算し直す方法です。
例:月初10個@100円(1,000円)に10個@120円(1,200円)を仕入れると、平均単価=(1,000+1,200)÷20個=110円。12個の払出は12個×110円=1,320円、残高は8個×110円=880円になります。
どちらの方法でも数量の動きは同じですが、払出単価(売上原価)と期末在庫の金額が変わります。
先入先出法と移動平均法の違い
商品有高帳の払出単価をどう決めるかで、期末在庫と売上原価が変わります。
- 先入先出法 … 先に仕入れたものから先に払い出したとみなす。値上がり局面では期末在庫が高くなり、売上原価は低くなる
- 移動平均法 … 仕入のたびに平均単価を計算し直し、その単価で払い出す。単価の変動がならされる
どちらの方法でも入庫の記録は同じで、違うのは払出単価の決め方だけです。日商簿記3級では両方が出題範囲です。
商品有高帳を書くときの注意点
商品有高帳には「原価」だけを記入します。売上高(売価)は書きません。売価で記入してしまうと、残高欄が在庫の原価を表さなくなり、売上原価の計算に使えなくなります。
また、返品があったときは入庫・出庫を取り消す形で記入します。仕入戻しなら払出欄に、売上戻りなら受入欄に記入して残高を戻します。先入先出法では、どの単価の分が戻ってきたのかを合わせる必要がある点に注意してください。
よくある質問
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最終更新:2026-09-27