試算表とは?種類と作り方(合計・残高・合計残高)
試算表(しさんひょう)は、総勘定元帳の各勘定の金額を集計し、借方と貸方の合計が一致するかを確かめる表です。記帳が正しく行われているかをチェックする役割があります。
試算表とは
複式簿記では、すべての取引が借方と貸方に同額で記録されます。したがって、全勘定を集計すると借方合計と貸方合計は必ず一致します。
この一致を確かめるために作るのが試算表です。決算の出発点にもなります。
3種類の試算表
- 合計試算表… 各勘定の借方合計・貸方合計を集計した表。
- 残高試算表… 各勘定の残高(借方か貸方の差額)を集計した表。
- 合計残高試算表… 合計と残高の両方を1つにまとめた表。
作り方の手順
- 総勘定元帳の各勘定について、借方・貸方の合計(または残高)を求める。
- それを試算表の各行に書き写す。
- 借方合計と貸方合計が一致するか確認する。
ミスを見つけられる場合・見つけられない場合
金額の転記ミスや片側の記入漏れがあると、貸借が一致せずミスに気づけます。
ただし、借方・貸方ともに同額で間違えた場合や、勘定科目を取り違えた場合は、貸借が一致してしまい試算表だけでは発見できません。
試算表は万能ではありませんが、記帳チェックの第一歩として重要です。
差額から誤りを見つける3つの型
試算表の貸借が合わないとき、差額の性質から原因を絞り込めます。
- 差額が9で割り切れる … 桁の入れ替え(例:540を450と記入)の可能性が高い
- 差額が偶数で、その半分の金額に心当たりがある … 貸借を逆に記入している可能性が高い
- 差額がそのまま特定の取引金額と一致する … 片側だけ転記した、または転記もれ
やみくもに全件を見直す前に、差額の形を見て当たりをつけるほうが早く終わります。
試算表で見つからない誤り
試算表は「貸借が一致するか」しか見ていません。したがって、借方と貸方の両方に同じ金額が入っている限り、誤りがあっても一致してしまいます。
具体的には、取引そのものを丸ごと記帳し忘れた、同じ仕訳を二重に記帳した、勘定科目を間違えた、金額を借方・貸方とも同額で間違えた、といった誤りは試算表では発見できません。だからこそ、補助簿や取引の証憑との突き合わせが必要になります。
よくある質問
試算表は何のために作る?
借方合計と貸方合計の一致を確かめ、記帳の正しさをチェックするためです。決算の準備にもなります。
3種類はどう違う?
合計を集計するのが合計試算表、残高を集計するのが残高試算表、両方をまとめたのが合計残高試算表です。
貸借が一致すれば必ず正しい?
いいえ。両側同額の誤りや科目の取り違えは一致してしまうため、試算表だけでは発見できません。
合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の違いは?
合計試算表は各勘定の借方合計と貸方合計を並べたもの、残高試算表は差引残高だけを並べたもの、合計残高試算表は両方を1つにまとめたものです。
試算表はいつ作る?
月末に作るのが一般的です。決算では決算整理の前後で作り、整理前残高試算表と整理後残高試算表を区別します。
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最終更新:2026-09-25