決算で消費税を精算・納付したときの仕訳(未払消費税)

税抜方式の決算で、仮受消費税と仮払消費税を相殺して未払消費税を計上する仕訳と、納付時の処理を解説。納付額の計算、よくある間違いも掲載。日商簿記3級対応・無料。

結論の仕訳
借方 金額 貸方 金額
仮受消費税 2,000 仮払消費税 1,000
未払消費税 1,000
ポイント

決算で、預かった消費税(仮受)から支払った消費税(仮払)を差し引き、差額を「未払消費税」として納付額を確定する。

なぜこの仕訳になるか

  • 仮受消費税(負債):預かっていた消費税を取り崩す → 借方。
  • 仮払消費税(資産):支払っていた消費税を取り崩す → 貸方。
  • 未払消費税(負債):差額(納付すべき額)→ 後で納める義務なので貸方。

バリエーション

(a) 後日、未払消費税を納付したとき

借方 金額 貸方 金額
未払消費税 30,000 普通預金 30,000

決算で計上した未払消費税を納付日に取り崩す。ここで費用は発生しない。

(b) 普通預金から納付したとき

借方 金額 貸方 金額
未払消費税 1,000 普通預金 1,000

支払手段が変わるだけ。

(c) 仮払消費税のほうが多く、還付になる場合

借方 金額 貸方 金額
仮受消費税 80,000 仮払消費税 100,000
未収還付消費税 20,000

預かった消費税より支払った消費税が多いときは差額が戻ってくる。資産(未収還付消費税)として計上する。

よくある間違い

  • 差額の計算を誤る → 納付額=仮受消費税−仮払消費税。
  • 未払消費税を租税公課にする → 消費税の未納分は未払消費税(負債)。
  • 納付時にもう一度費用計上する → 納付時は未払消費税を取り崩すだけ。
  • 決算で相殺せず仮払・仮受を残したままにする → 仮の科目なので必ず精算する。
  • 納付時に租税公課を計上する(税抜経理) → 税抜経理では未払消費税を取り崩すだけ。費用は発生しない。
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よくある質問

決算でなぜ相殺するの?
預かった消費税(仮受)と支払った消費税(仮払)を相殺し、実際に納める額を確定するためです。
納付額はどう計算する?
「仮受消費税−仮払消費税」が納付額(未払消費税)になります。
仮払のほうが多いときは?
差額は還付されます(未収還付消費税などで処理)。3級では未払いのケースが中心です。
差額が合わないときは?
端数処理や課税・非課税の区分の誤りが原因のことが多いです。差額が少額なら雑損・雑益で調整しますが、まず原因を確認します。
税込経理の場合の決算処理は?
納付すべき消費税額を租税公課(費用)として計上し、相手科目を未払消費税にします。

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最終更新:2026-09-27